呼吸と予防医学(前編)


病気を予防する3段階

病気の予防と聞くと、「病気にならないようにする」と想像される方が多いと思います。
もちろん正解です。
しかし、それは予防の最初のステップであるというのが正しい理解です。

病気の予防には3つのステップがあります。

・1次予防:病気にならないようにする

・2次予防:病気の悪化を防ぐ

・3次予防:再発を防ぐ

病気にならないように、
病気になってもこれ以上悪くならないように、
そして同じことを繰り返さないように、
この3つのステップによって病気を予防していこうというのが予防医学の考え方です。

 

腰痛を予防する

腰痛は非常に身近な疾患の一つで、実に84%の人が一生の内に経験するものです。
一般住民を対象とした調査でも有訴率は25〜35%で、男女別では女性の方が多い傾向にあります。

そうした中で、深呼吸が腰痛の経験に良いという報告があります。
その予防メカニズムは次のようなことがあげられます。

◆深呼吸は腹筋を刺激する

腹筋を鍛えることは腰痛の回復や予防にいいということは広く知られています。
腹筋が弱いと腹圧も低くなり、腰椎の安定性も低くなってしまうため腰痛を引き起こしやすくなります。

腹筋を鍛えることで腹圧を高めることは腰椎の安定性を高めるため理学療法などでもよく実施されています。

呼吸の中で腹筋がどのように使われるかというと、深呼吸で息を吐く時に強く働きます。

普段の安静時の呼吸での換気量は500mlなのに対して、深呼吸では3500ml程度の換気量がありますので、7倍程度の開きがあります。

この差は息を吐く時に腹筋などの呼吸を補助する筋が作用することで行われます。
(ちなみに安静時には腹筋は使いません。吸息で広がった胸郭や肺の弾性力によって、受動的に元の状態に戻ることで息を吐くことになります。)

このように、普段から深呼吸や呼吸法を行っていることで腰痛にならない1次予防を行っていると言えます。
また、腰痛を既に持っていて、ハードな腹筋運動は出来ないという方にも有効(2次予防)です。

続きは後編で。

 

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